【カ タ ク リ】
(別名:カタカゴ)
(富山県高岡市・高岡古城公園)



 もののふの 八十娘子(ヤソオトメ)らが 汲みまがふ

          寺井の上の 堅香子の花

      (万葉集 巻19 4143番  大伴家持 歌) 


 『カタカゴ』 は、万葉集に一首だけですが、大伴家持が、越中の国守に赴任中に
詠った歌で、そのゆかりから、高岡市の花に指定されています。

 今年もカタカゴの花が咲く頃となりました。(2000.3.28撮影)


カタクリ

【カタクリ(別名:カタカゴ)】・作者:いまいちさん
2000.3.28撮影


 高さ20〜30センチの花で、3月から5月にかけて丘陵や山地の林に生えます。
地下にでんぷん質の茎があり、昔はこれを粉にして「片栗粉」としたのです。今では
ジャガイモが片栗粉の主原料のようですね。