和歌の部
番外編(生田神社復興の碑)

加藤 久

 (生田神社宮司)

           場所:神戸生田神社
           情報提供者:KAMEさん


加藤 久1


うるはしき
・・・・・
地上に這ひて
獣のごとし


朱に光る
・・・・
真名鶴のごと
      白鳳


生田神社の震災被害は拝殿が大屋根だけを残して地に這った姿、そのほか石の大鳥居や灯篭、玉垣も倒壊し、桜門も傾きました。

当日の朝、加藤宮司はその惨状を見てもうだめかと思ったそうですが、本殿が立っているのに気が付き一日も早い復興を誓いました。

拝殿は強度のコンクリートを入れた柱で震度7にも耐えられるようにして平成8年6月に完成、そのほかも次々と修復し、震災5周年の平成12年1月に拝殿西の池のほとりに震災復興記念碑が除幕されました。

碑は縦60センチ、横3メートル50センチの細長いステンレス製で、寄付者の名前がアイウエオ順に約800ずらーっと並び、真中に加藤宮司が詠んだ、震災の時と修復された時の和歌が2首刻まれています。金額の多寡によって寄付者の活字の大きさが違い、これはコンピュータグラフィックでぴったりと収めました。


加藤 久2

生田神社


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