和歌の部
番外編(詩)

周恩来

        場所:京都 嵐山
        情報提供者:Pan さん


周恩来1

碑面の文字:

雨中嵐山         ■=「女」へんに「交」(美しいの意)

  雨中二次遊嵐山、
  両岸蒼松、夾着幾株桜。
  到尽処突見一山高、
  流出泉水緑如許、繞石照人。
  瀟瀟雨、霧濛濃、一線陽光穿雲出、
  愈見■妍。 
  人間的万象真理、 愈求愈模糊、
  模糊中偶然見着一点光明、    真愈覚■妍。

敬書周恩来総理1919年4月5日
作干日本京都嵐山
廖承志

建 立:1978 年 11 月

〜〜〜〜〜〜〜〜〜参考〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【『雨中嵐山』の意】
  雨の中、二度、嵐山に遊ぶ。
  両岸の青い松が幾本かの桜を挟んでいる。
  その尽きるところに、ひとつの山がそびえている。
  流れる水は、こんなにも緑であり、 石をめぐって人影を映している。
  雨脚は強く、霧は濃く立ちこめていたが、 雲間から一筋の光が射し、
眺めは一段と美しい。
  人間社会のすべての真理は、 求めれば求めるほどあいまいである。
  だが、そのあいまいさの中に、 一点の光明を見つけた時には、さらに 美しく思われる。
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